ディスペンサー用シリンジ(工業用シリンジ)の基礎知識|当社製品の特長と種類を解説
この記事について ディスペンサー塗布におけるシリンジは、材料を保持・供給するだけでなく、吐出精度や歩留まりにも影響する重要な部品です。本記事では、ディスペンサー用シリンジの役割や、吐出の安定性に関わる要素、気泡対策について解説します。 目次 シリンジとは? 当社シリンジの特長 ・特長①│内径ストレート構造による吐出の安定化 ・特長②|気泡混入を抑えるプランジャ構造 UVブロックシリンジ(UV硬化樹...
武蔵エンジニアリング株式会社
ディスペンサーの塗布工程で使用するシリンジは、接着剤やはんだペースト、グリースなどの液体材料を保持し、塗布するための容器です。シリンジによって、液体材料との相性や使用状況ごとの扱いが異なるため、用途や条件に合った適切な選定ができると、塗布精度や作業性の向上につながります。
シリンジ選定時のよくあるお悩み
種類が多くてどれがいいかわからない
無駄なく液剤を使い切りたい
このようなお悩みを解決するために、押さえておきたいポイントを順に解説します。
選定の基準になるのは、最も安価で汎用性の高いクリアシリンジです。
特別な要件がある場合は、以下の3つのポイントから最適な種類を選びます。
UV硬化型材料には、紫外線を遮断できるUVブロックシリンジが適しています。残量を目視で確認しやすい点も特長です。
また、樹脂製で使えない材料を扱う場合は、ステンレスシリンジが向いています。
ホットメルトやワックスなど、加温して使用する材料には耐熱タイプのシリンジが有効です。目安として、130℃または180℃までであれば耐熱樹脂シリンジ、200℃までの高温条件ではステンレスシリンジを使用します。
複数の液体材料を扱う現場では、品種管理や取り違え防止の観点から、カラーシリンジが役立ちます。 クリアシリンジやUVブロックシリンジと使い分けることで、識別しやすくなり、誤作業の防止につながります。
シリンジのサイズを決める際、材料の交換・補充頻度を減らす目的で、大容量タイプが選ばれることがあります。しかし、容量は大きければ良いというわけではなく、用途や使用条件によっては小容量タイプが適している場合もあります。
ここからは、最適なサイズを選ぶための5つのポイントについて解説します。
シリンジに充填した材料がポットライフを過ぎた場合、品質維持のため廃棄することになります。1回の塗布量や生産数量を考慮し、時間内に無駄なく使い切れる容量を選ぶことがコスト削減につながります。
エアパルス方式のディスペンサーでは、シリンジ容量が大きいほど水頭差の変化が大きくなります。そのため、シリンジ1本の使用過程では、前半と後半の塗布量に差が生じやすくなります。必要以上に大きなシリンジをするのではなく、適切な容量を見極めることが重要です。
水頭差の影響や補正方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ 関連記事:エアパルス方式ディスペンサーの課題とソリューション!塗布の悩みを解消するΣ3大機能とは小容量のシリンジは、プランジャでかき取った際のデッドボリュームが小さくなる傾向があるため、材料ロス低減につながります。貴金属ペーストなどの高価な材料を使用する場合は、特に重要なポイントです。
シリンジの大きさによっては、ディスペンサーなどの周辺機器と干渉する可能性があります。専用設計が必要になるケースもあるため、あらかじめ設備側のスペースを確認する必要があります。
手作業による塗布では、シリンジの持ちやすさや重さは作業性に影響します。また、作業負荷が大きいと塗布精度にも影響するため、扱いやすいサイズを選ぶことが求められます。
シリンジ選びは単なる容器選定ではなく、塗布の精度や材料コスト、作業性に直結するプロセスです。起こりやすい選定ミスを踏まえ、材料特性や温度、ポットライフなどを考慮し、最適な種類と容量を選定することが重要です。
当社で取り扱っているディスペンサー用シリンジの特長や種類については、以下の記事でご紹介しています。
▶ ディスペンサー用シリンジ(工業用シリンジ)の基礎知識|当社製品の特長と種類を解説
また、用途や材料に応じた選定のご相談も承っておりますので、ご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。
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耐熱シリンジ(130℃)
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