エアパルス方式ディスペンサーの課題とソリューション!塗布の悩みを解消するΣ3大機能とは

生産現場での液剤取り扱いには多くの課題が存在します。生産過程で直面するトラブルは、時に作業効率や品質に大きな影響を及ぼすことがあります。ここでは、これらのトラブルを未然に防ぎ、効率的な生産を実現するために開発された、Σ3大機能についてご紹介します。
Σ3⼤機能とは
Σ3⼤機能とは、SuperΣシリーズに搭載されている、エアパルス⽅式ディスペンサーの精密塗布にとって重要な技術です。具体的には、以下の3つの機能を指します。
- 1. 水頭差自動補正機能
- 2. 液ダレ自動防止機能
- 3. 自動残量警告機能
1.⽔頭差⾃動補正機能
シリンジ内の液体が減ると、中の液⾯の⾼さが低くなります。この⾼さの減少により、 液体にかかる⼒(圧⼒)が弱くなり、結果的に吐出量が減少します。
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⽔頭差⾃動補正機能は、⽔頭の変化を検知し、⽔頭の位置を⾃動で検出したうえで、その結果に 応じて吐出量を調整します。 この機能がない場合、下記のグラフに⽰されるように吐出量が減少していき、精度の⾼い塗布が 難しくなります。
⽔頭差⾃動補正機能により、常に⼀定の吐出量を維持し、⾼精度な塗布を可能にします。

2.液ダレ⾃動防⽌機能
液ダレ⾃動防⽌機能は、液剤残量に応じてバキューム圧⼒を⾃動調整することで、ノズル先端からの液ダレや空気の巻き込み を防ぎ、⽣産性や品質向上に⼤きく貢献します。
このような問題が発⽣すると、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。
- ノズル先端から液剤が垂れ、仕上がりにムラが発⽣する
- 空気の巻き込みにより、吐出量が不安定になる
- 塗布ラインの停⽌ややり直し作業が発⽣し、⽣産効率が低下する
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液ダレ⾃動防⽌機能があれば・・・
安定した品質を維持

3.⾃動残量警告機能
材料が切れると、作業が中断するだけでなく、製品の品質低下や生産ライン全体の遅延を招き、大きなコストや時間のロスにつながります。特に材料切れに気づかず作業を続けてしまうと、取り返しのつかない不良品の発生や顧客への納期遅延を引き起こす可能性もあります。
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しかし、⼈⼿による残量確認には限界があり、材料切れのタイミングを正確に予測することは困難です。
こうした課題を解決するのが、⾃動残量警告機能です。
シリンジ内の液体材料の残量を⾼精度にセンシ ングし、モニタリングします。
材料がなくなる直前の残量を正確に検出し、2段 階で警告を⾏うことで、作業の中断や材料切れ によるトラブルを未然に防ぎます。

全機能デジタルコントロールディスペンサー SuperΣCMⅣ
Σ3⼤機能が搭載されたSuperΣシリーズの製品は以下の通りです。
⽣産現場の課題を解決するパートナーとして、ぜひご検討ください。
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SuperΣCMⅣ
